前回の記事でアナログ原稿をデジタルに取り込む方法を紹介しました。
アナログとデジタルを組み合わせることで、同じページでも『キャラクター』『背景』などバラバラに仕上げていくことが可能です。
バラバラで仕上げた場合、パソコンに取り込んだらPC上で正しい位置に合わせる必要があります。
今回はその方法を紹介します。
※PCソフトは『CLIP STUDIO PAINT』を使用しています。
アナログとデジタルの組み合わせるメリット
アナログ原稿をデジタルにする際仕上げ以外終わらせてからパソコンに取り込むのも良いですが、アナログとデジタルの併用の最大のメリットは『バラバラに描ける』ということです。
どういうことかというと、

このネームを原稿にする時、アナログで原稿を完成させるのであれば、「1枚の原稿に『吹き出し』『コマ』『描き文字』『キャラ』『背景』を描かないといけない」のでミスが許されません。
しかし、アナログとデジタルの併用をすることで『キャラだけ』『背景だけ』など、バラバラに描いて後程パソコンで合成するというやり方が可能です。
ただデジタルで合成する際は絶対にずれないようにしないといけません。
そのために必要な作業を解説していきます。
合成するために必要な作業
コマ割りした原稿を用意しパソコンに取り込む

この作業を行う理由は、基準の位置を決めるためです。
コマを基準にキャラの位置、背景の位置を確定させていきますので、コマ割りを必ず最初に行いましょう。
その際コマはペン入れする必要はありません。コマはデジタルで作成していきます。

この画像のページは上辺と下辺の内枠を使用していないため上下の基準が取れない。だから外枠の2か所(右上と左下)に点を打ってるよ!
できるのであれば内枠を基準にした方がベター。
ページ作成後デジタルでコマを作成する

先ほど取り込んだコマをページに合わせてコマを作成します。


レイヤーウィンドウの位置で右クリックし、「新規レイヤー」の「コマ枠フォルダー」でコマ枠を作成。
その後「枠線分割」ツールで下描きに合わせてコマ枠をカットしてください。
下描きをする

原稿に下描きをする。
ペン入れ



1枚にすべてを描く必要がないからミスしたときのリスクも減るし、多少のミスならデジタル上で直せばOK!
トンボを打つ

ペン入れをする際、必ずトンボ(印)を付けましょう。
トンボを打つ場所は2か所以上、コマの隅に描いてあげます。
このトンボを基準にデジタルで合わせていきます。
トンボの位置は毎回同じ場所である必要はありません。
その時ペン入れしているキャラや背景の邪魔にならなければ、どのコマの隅でも構いません。
パソコンに取り込みトンボとコマを合わせる

パソコンに取り込んだらトンボとコマを合わせた後、トンボやその他不必要な部分を消していきます。
この作業を『キャラ』『背景』『吹き出し』『描き文字』など、すべて行っていきます。

『吹き出し』『描き文字』に原稿を使うのはもったいないからB4のコピー用紙に描いて取り込むのもあり!
吹き出しくらいはデジタルで作成しても大丈夫ですが、私は手描き派です。面倒ですが...。
何をアナログで描いて、何をデジタルで描くかはご自身で決めてください!
最後に
以上がアナログ原稿をデジタル合成する手順になります。
この方法を使って原稿を仕上げれば好きなところから描け、特定のコマのキャラだけ失敗したときなど、必要に応じて差し替えが可能なため失敗のリスクも軽減します。
しかし、前回の記事でも説明した通りこの方法で漫画を描くためにはかなりの金額がかかります。
自身のお財布と相談しつつ、慎重に検討していただければと思います。
細かな『CLIP STUDIO PAINT』の操作方法はまた別の記事で紹介しますのでお待ちください。



